ジェイエーアメニティーハウス(神奈川県厚木市)は2018年、管理物件にスマートロックの導入を開始した。現在2万2000戸の管理物件のうち、4600戸にスマートロックを導入済みだ。当初の目的は、入居者に対する物件の差別化と、物理鍵を社内に置くリスクの軽減だったが、空室時にキーボックスを管理する手間もなくなった。古谷田晃生取締役に聞いた。
空室管理で効率化
―スマートロックへの切り替えは、どのように進めているのか。
退去が発生した住戸から、スマートロックに切り替えている。しかし、プッシュプルタイプの玄関扉には付けられない。当初から、管理物件の8割程度がスマートロックに移行可能と考えていた。
―スマートロックへの切り替えを進めるきっかけは。
鍵を社内保管することで起こり得るリスクを回避するためと、競合物件との差別化が大きな理由だ。スマートフォンなどの操作で鍵を開閉できれば利便性が高まり、時代にもマッチするという社内の意見もあった。実際に、スマートロックは、スマホのアプリ以外に、交通系ICカードでも操作が可能なため、入居者の生活スタイルに応じて機能を選ぶことができる。