管理戸数2000戸超の市萬(東京都世田谷区)は、100年続く企業を目指し、柔軟な働き方の選択肢を積極的に導入する。そのうちの一つが、本業と並行して第二の活動を行う「パラレルキャリア」を支援する社内業務委託支援制度「Grape(グレープ)」だ。西島昭社長は「特に働き盛りの若手社員らにとっては、収入増加につながる余剰時間の活用として推進したい」と話す。
社内業務委託支援制度とは、個々の社員が担当業務以外の仕事を「業務委託」の形態で担当するもの。特に部門をまたいだ業務について、「興味がある」「スキルを試したい」という需要に応える。会社側としても、さまざまな業務に触れてもらうことで、社員の経験値向上が期待できる。
同制度は、もともと社内制度として存在していたが、3月から内容を見直し社内に再周知を行った。10月末時点で4件の利用実績がある。