穴吹ハウジングサービス 新宮章弘社長 中四国主に、賃貸管理2万戸超

【企業研究vol.231】穴吹ハウジングサービス,アーバンレック,アーサーヒューマネット,セザールサポート,セコムホームライフ

インタビュー|2023年12月19日

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穴吹ハウジングサービス  香川県高松市 新宮 章弘 社長(60)

 香川県高松市を本拠に、全国で2万4498戸(10月末時点)の賃貸住宅を管理する穴吹ハウジングサービス(香川県高松市)。М&A(合併・買収)を重ねることで商圏を拡大し、管理戸数を伸ばしている。近年では海外進出も加速度的に進める。新宮章弘社長に同社の発展の背景と、今後の展望を聞いた。

事業部制で管理増加

―御社の売り上げと事業内容を教えてください。

 2022年度の売り上げは242億円でした。主力事業は分譲マンションの管理で、管理戸数が国内外で20万戸超ということもあり、売り上げの半分以上を占めています。賃貸住宅事業の売り上げは管理・仲介を合わせて約32億円です。

―賃貸管理においては分譲マンションを区分で管理する案件が多いそうですね。

 当社はグループで開発・建築した物件の管理・仲介や、家賃債務保証を手がける会社として発足。創業当時は地域のサラリーマンに区分で分譲マンションを販売し、その物件の管理や仲介を行っていました。約4000戸を賃貸管理している分譲マンションは、賃貸住宅用に建築された物件と比べ、家賃が高い傾向にあります。入居率も90%超で、大きな収入源となっています。当社で分譲管理を任されているマンションの場合、社員を管理人として配置。一般的な賃貸管理では入居者のクレーム対応が手間になりますが、管理人となっている社員が入居者の対応を行うので、賃貸管理の手間が減るメリットがあります。

―どのようにして事業を拡大してきたのですか。

 1998年に事業部制に移行したことが大きかったです。それまでは、各店舗で予算を組んで事業を行っており、売り上げを増やすために分譲、賃貸を問わずすべてに対応していました。

―事業部制を導入することでどのような変化が起きたのですか。

 入社当初、私は広島市の店舗に勤めていたのですが、事業部制導入とともに、香川県高松市の本社へ異動となり、賃貸事業部の次長を任されました。当時の自社は「借りたい人は来てください」といった商売をしていました。高松本社はビルの4階にあり、部屋探しの顧客が来ない時もありました。これではいけないと99年に、JR予讃線高松駅の近くに路面店を出した結果、顧客が来店しやすくなり、賃貸仲介件数が増加。自社で分譲した物件だけでは足りず、オーナーが建築した物件の管理も始め、現在の穴吹ハウジングサービスの事業の基礎ができました。11月末時点で仲介店舗を20店舗展開しています。

―管理戸数はどれぐらいにまで増えたのですか。

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