不動産売却査定サイト「ズバット 不動産売却」を展開するウェブクルー(東京都世田谷区)は、高齢者向け施設への入居検討者に対して、自宅の売却など不動産に関する相談に対応するサービス「ズバット 不動産売却相談窓口」を、11月24日より提供開始した。
高齢者施設紹介サイトと連携
同社が2004年から提供している高齢者向け施設紹介サービス「シニアのあんしん相談室」において、施設への入居に伴う不動産売却について相談を受けた際に、ズバット 不動産売却の事業担当者で宅地建物取引士の資格を持つスタッフが対応。状況の聞き取りを行った後に、売却を具体的に進めたい人に不動産会社を紹介する。
ズバット 不動産売却は、20年12月よりサービス提供を開始。23年11月末時点の月間サイト利用者数はおよそ500人、サプライヤーと呼ぶ不動産会社の登録数は約900社となる。
シニアのあんしん相談室は、全国約8000室の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を掲載するサイトだ。ユーザーから予算や入居希望エリア、既往歴などをヒアリングしたうえで、適切な施設をマッチングする。入居に関する相談件数は年間6000~8000件あり、そのうちのおよそ4割は、所有する不動産も含めた内容となっている。
これまでは不動産売却に関する相談を受けた際には、入居検討先の高齢者向け施設が連携している不動産会社を紹介するにとどまっていた。今後はズバット 不動産売却の担当者が詳細を把握したのち、適切なサプライヤーを紹介して利用者の悩みに対応。売却意思を持つユーザーを送客することで、サプライヤーに成約見込みの高い顧客を紹介できる仕組みだ。
サービス責任者の土肥大和リーダーは「利用者と不動産会社双方の満足度を高められるサービスを提供していきたい」と語る。
(2023年12月25日8面に掲載)