対象不動産変更型のクラウドファンディングを開始

不二興産

商品|2023年12月30日

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 収益不動産の買い取り再販事業が主力の不二興産(愛知県名古屋市)は、対象物件の組み替えや資金の出し入れが自由にできる不動産クラウドファンディング(以下、クラファン)の新商品「SOLS WALLET(ソルスウォレット)」を、2023年11月1日に提供開始した。

 SOLS WALLETは、不動産特定共同事業法に基づく対象不動産変更型の小口化商品だ。これまで同社が手がけてきた、匿名組合型や任意組合型のクラファンとは、資金の出し入れを自由に行うことができる点が、大きく異なるポイントだ。

 一つのファンドに投資できる期間は最長10年で、その間出資金の出し入れが可能。出資金の返還申請後、5営業日前後で出資金を払い戻す。返還申請時点で運用が終了し、分配金が確定する。分配金の支払いは、ファンドごとに年1回となっている。最低運用期間の設定はなく、運用手数料も不要。ファンドによって異なるが、一口5万~10万円、表面利回りは2~2.5%程度を想定する。

 また、一つのファンドで物件の入れ替えを行うため、投資家は各不動産の価格が上がったタイミングで売却でき、利益の最大化を図ることができる点もポイントとなる。顧客層としては、不動産のクラファン経験者がターゲットだという。長期的な余剰金の置き場所としての利用を想定する。戦略企画室の稲田麻里子氏は「次の物件を購入しようと検討中の投資家の手元資金を、銀行口座ではなくSOLS WALLETに預けるという使い方をしてもらいたい」と話す。

 一般的な不動産小口化商品は、運用期間が短期の案件が中心で、投資家が資金を引き上げるタイミングが決まっている。だが、SOLS WALLETの場合は運用期間が長期であるため、同社は投資家から集めた出資金を、長期的な不動産運用に活用することができる。

 第1号ファンドは24年春までに組成する計画だ。第1号物件は愛知県知立市で同社が保有する、築38年の全12戸・1Kのマンションを対象とする予定で、今後も随時物件を追加する計画だという。

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