USEN―NEXTHOLDINGS(ユウセンネクストホールディングス:東京都品川区)のグループ会社で、事業用家賃債務保証サービスを提供するUSEN TRUST(トラスト:同)は2023年11月21日、代理店を対象にクレジットカード決済用端末「USEN PAY(ペイ)」において、特別決済手数料率での提供を開始した。
特別手数料率で支払い負担減
同社は事業用家賃債務保証サービス「テナント家賃保証」を20年より展開している。今回のサービスは、同社の代理店となる不動産会社にUSEN PAYを貸与する。不動産会社は初期費用や退去時の原状回復費用のカード決済に対応することができる。事業用物件だけでなく、居住用物件でも利用可能だ。同端末利用の導入費用や月額費用は無料だが、1カ月間決済がない場合は1100円(税込み)の月額利用料が発生する。
特徴は、決済手数料が特別料率となる点だ。通常のカード決済手数料率は3.24%だが、「VISA(ビザ)」や「Mastercard(マスターカード)」におけるUSEN PAYの決済手数料率は2.8%となる。
支払いの容易さやポイントがたまるといった理由で、初期費用などをカードで払いたいという入居者の声は多い。しかし、不動産会社がカード会社へ支払う決済手数料が普及におけるボトルネックとなっていた。富田晃社長は「地場の中小不動産会社がキャッシュレス化に取り組めるよう、決済手数料率を下げた」と語る。
今後も不動産会社向けのサービスを展開し、代理店数や契約数の増加を図る。
USEN TRUST
東京都品川区
富田晃社長(44)
(2024年1月15日9面に掲載)