投資用マンションの再販を行うトラスト(東京都中央区)は、スピーディーな仕入れ対応と取り扱い物件の拡大で事業を成長させる。同社の名鏡龍之介社長がビジネスモデルや今後の展開について語った。
仕入れのスピード感強み
マンション販売年商倍増を計画
「売り上げにはこだわっていない。顧客の満足度を高め、持続する会社づくりをしていく。何代にもわたって顧客と関係づくりができることを理想としている」と名鏡社長は語る。
トラストは、一部地域を除く東京都23区、神奈川県横浜市や川崎市を商圏とし、投資用マンション・実需向け中古マンションの買い取り再販事業を展開する。
2023年7月期の売り上げは13億5333万円、営業利益は882万円だった。
新型コロナウィルス下で投資家への営業を減らし、物件の仕入れも抑えていたことで、減収減益だった。
事業構成別では、マンションの再販事業が93%、賃貸管理が6%、家賃収入などその他が1%。
仕入れを強化する24年7月期は、売上高30億円、営業利益は8000万円と大幅な増収増益を見込む。
12年の設立からしばらくは、手元資金を確保するために、投資用マンションの仲介で売り上げを伸ばしてきた。