新型コロナウイルスの影響により、学生寮や学生マンションの運営会社の集客のデジタル化が加速している。例年は集客のメーンとなっている大学主催の住まいに関する相談会などのリアルイベントが中止されたため、各社はデジタル技術を活用した集客に注力する。コロナ下で変化した学生寮・マンション運営会社の事業を紹介する。
相談会が相次ぎ中止、デジタル集客にシフト
大学進学率は過去最高
コロナ下で留学生の需要はほぼなくなったものの、日本人学生の大学進学率は過去最高水準を維持した。経済的な理由で進学を断念する学生が大幅に増加せず、コロナ下当初、オンライン授業の導入で懸念された解約も一部にとどまったため、学生寮や学生マンションを運営する大手の業績へのコロナの影響は軽微だったという声が上がった。しかし、例年は集客のメーンとなっている大学主催の下宿相談会などのリアルイベントが中止されたため、各社はデジタル集客に移行している。