電子ブレーカー、LED導入で
省エネルギー電気機器の販売・施工を手がけるユニバーサルリンクス(福岡市)は、賃貸住宅共用部の電気代削減策を提案する。主として電子ブレーカーやLEDの導入に力を入れる。
ブレーカーは、電気の使い過ぎを検知して電流を遮断する装置。その中でも、CPU(中央演算処理装置)により使用電流量と時間を正確に計測するタイプが電子ブレーカーだ。
通常のブレーカーを使用した場合、電力契約は共用部の設備をすべて稼働させたときの合計で容量を決められる。これは「負荷設備契約」と呼ばれるものだ。だが、この方式を採用すると、基本料金が使用実態より高くなりがちだ。エレベーターや機械式駐車場など、常に稼働しているわけではない設備の分も契約容量に含まれてしまうためだ。
一方、使用電流量を正確に把握できる電子ブレーカーは、ブレーカーの実際の使用電流量と時間で容量を計測する。この方式は「主開閉器契約」と呼ばれる。
そこで、通常のブレーカーから電子ブレーカーに取り換え負荷設備契約を主開閉器契約に切り替える。そうすれば、電気の基本料金を5分の1に下げられるケースもあるという。
また、LED照明の設置提案も推進する。共用部の照明をLEDに交換することで、白熱電球と比較して90%、蛍光灯と比べ60%ほど電気代を削減することができるという。国内メーカーの機器を幅広く取り扱い、物件に合った照明や工事スケジュールを提案する。
現地調査から施工、メンテナンスまで自社で対応できる体制を強みに、これまでマンションやオフィスビルなど約4700棟、工場や飲食店なども含めると7000棟に電子ブレーカーやLED照明の導入を行ってきた。
対応エリアは九州と四国の一部、関東。2023年1月に東京支社を設立し、関東の管理会社やオーナーへのアプローチを強化している。
(2024年7月22日12面に掲載)