一次窓口から施工まで
住宅設備機器の販売、施工を手がける大問屋(東京都大田区)が提供するサービスが、住宅設備の緊急対応を行う「まるなげ管理」だ。エアコンやガスコンロ、トイレなどの設備にトラブルが発生した際、オーナーや管理会社に代わって入居者からの入電対応や製品交換を実施する。
まるなげ管理の契約物件に設置されている住宅設備機器の情報をあらかじめ登録しておくことで、不具合発生時に迅速な対応を可能にする。大問屋が1次窓口となり、入居者から機器の状況をヒアリング。専門知識を持った担当者が現地調査から見積もり、入居者との工事日程の調整、施工までを行う流れだ。給湯器やエアコンの在庫を多く保有することで、最短で当日中の復旧も実現している。
大問屋は、関東、関西、東海、九州エリアに全55拠点を展開。年間3万件に及ぶ住宅設備の交換工事を受注しており、そのうちの1割が賃貸住宅となる。会社の働き方改革や職人不足などを背景に、工事に関する手配業務の負荷は増している。林翔吾副社長は「当社が住宅設備の不具合に対応することで、管理会社からは工事案件の手離れの良さを評価してもらっている」と話す。
大問屋
東京都大田区
林翔吾副社長(36)
(2024年7月22日12面に掲載)