小口化の対象として組成
不動産小口化事業を展開し、東証グロース市場に上場するクリアル(東京都港区)は、「CREAL HOTELS(クリアルホテルズ)」の運営を開始する。同社が展開する各サービスと連携し、業績拡大を目指していく。
既存建物のホテルへのコンバージョンやリノベーション費用は、同社の主力事業となる不動産クラウドファンディング(以下、クラファン)サービス「CREAL」を通して個人投資家から調達する。
CREALは、一口1万円から出資が可能なクラファンサービスで、2024年3月期の売り上げは109億7400万円と、全体の売上高の52.2%を占める。
このほか、機関投資家向けに展開する「CREAL PRO(プロ)」を通して開発費用もしくは大型ホテルの取得費用を調達し、ホテルを一定期間運用した後に売却を行う想定だ。
横田大造社長は「CREAL HOTELSは、CREALの資金調達力を強みに、回復基調にあるインバウンド需要を狙う」と話す。CREALに登録する投資家数は24年3月期で前年同期比約2万3000人増加し、約6万3000人となった。
投資家から集められる資金が拡大していることから、新事業の展開に踏み切った。
25年3月期の連結売上高予想は436億円。
クリアル
東京都港区
横田大造社長(48)
(2024年7月29日3面に掲載)