入居獲得・退去防止2軸で説く
285位にランクインしたのは、札幌オーナーズ(北海道札幌市)だ。入居率に重きを置き、管理戸数を伸ばす。3月末時点で4691戸と、前回比108%の354戸増加。入居率は96.93%(6月末時点)に上る。
22年11月から管理受託を強化し、23年10月末までの1年間で494戸伸ばした。このうち、400戸が既存オーナーからの紹介、94戸が新規オーナーからの受託となる。
既存と新規共に共通する受託のきっかけは、同社が主催するオーナー向けセミナーだ。23年度は年8回、完全対面形式で開催。テーマは空室対策に絞り、各回平均11人のオーナーが参加。参加者から管理受託に至る割合は、年間で7.9%だったという。
大西裕司常務は「当社の空室対策は、『入居者の獲得』と『退去の阻止』の両軸で取り組む点が特徴。二つの視点での取り組みを、セミナー内でオーナーに訴求している」と話す。
入居者の獲得に向けては、月1回「入居率アップ会議」を開催し、従業員数約50人のうち、プロパティーマネジメント(PM)担当の9人で空室物件の課題を議論する。同会議で生まれた空室対策をパッケージ化し、オーナー提案の仕組み化を図る。直近では、内装や家具・家電付き、エアコンをパッケージ化した。
退去を阻止する取り組みとしては、2~3年に1回の頻度で入居者アンケートを実施。退去理由のうち、同社や物件への不満にあたる回答から改善点を見つけ、反映していく。入居者の回答率は20~30%。
加えて、管理離れの阻止にも取り組む。その理由の多くは売却であるため、自社の売買仲介につなげていく。「これまでの当社の売買事業は、管理を受託するオーナーを対象に行っていた。今後は、セミナーの開催で接点を持つことができたオーナーにも間口を広げ、売買案件を自社で獲得し、かつ管理の継続につなげていく」(大西常務)
24年10月期は、管理戸数5000戸の到達を目指し、年間500戸ペースの増加計画の下、26年10月期には6000戸を目標に掲げる。
札幌オーナーズ
北海道札幌市
大西裕司常務(47)
(2024年8月5日7面に掲載)




