管理会社から、災害時対応を学ぶ。1月1日に発生した能登半島地震で管理物件が数多く被災したクラスコ(石川県金沢市)に取材。物件確認や入居者対応にITを活用し、現場の負担軽減を行った。
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地震発生35分後 対策本部立ち上げ
災害時対応で重要になってくるのが「初動」だ。クラスコが地震発生後にまず行ったのは、役割分担と対応の優先順位付けだった。
金沢市を中心に1500棟2万1000戸超を管理。能登半島地震ではそのうち400棟で建物被害が出た。同社のオフィスでも鍵収納庫や棚が倒れ、パソコンがデスクから落ちて衝撃でモニターが割れる、書類が散乱するなどの被害を受けた。そんな中、元日の地震発生日からスタッフらは懸命に動いた。