木造アパートの企画、設計、施工、販売、管理を展開する愛和(福岡市)。アパートの累計供給数は386棟2773戸(2024年11月7日現在)だ。コンセプトが異なる12プランの部屋を強みに供給数を伸ばす。24年11月期は前期比10億円増収の年商40億円を見込む。同社の阿部大輔社長に強みと今後の展望について話を聞いた。
前期比10億円超増収 名古屋で売り上げ好調
―御社は30年近くアパート販売を行っています。近年は本社がある福岡県だけでなく、愛知県や東京都の拠点でも供給数を増やし、業績が好調のようです。
年間30棟ほど販売しています。販売はおかげさまで好調で、売り上げは22年が20億円、23年が28億円、そして今期24年は40億円を見込んでいます。前期比では10億円を超える増収となりました。
―御社のアパートは投資家向けに販売していますが、利回りはどのくらいですか。
表面利回りは6.5%前後です。敷地は40坪くらいで、建築費は3000万円が目安となっています。土地代はエリアによって異なります。購入層は年収600万円以上の人です。収益不動産情報サイトの「健美家」と「楽待」に物件情報を掲載して販売しています。
―やはり本社がある福岡市の売り上げが最も多いのでしょうか。
今は名古屋市が好調です。名古屋には13年に進出しているのですが、全体の売上比率でいうと、4割強を占めており、4割の福岡市を少し上回っている状況です。
―福岡県から他県へと展開するのに、名古屋市を選んだのはなぜですか。