分業化が奏功、2年で400戸増
管理戸数5500戸のギム(北海道札幌市)は、分業化により受託営業に割く時間を捻出し、管理戸数を順調に伸ばしている。2022年からの2年間で400戸純増。11月末時点の入居率は94%だ。
同社は賃貸住宅の開発、管理、売買仲介を行う。商圏の中心は札幌市だが、グループで東京都にも拠点を置く。
24年5月期の売り上げにおける事業構成比は、開発・販売が6割、管理が3割、自社保有物件の家賃収入が1割を占める。社員数は27人で、管理を受託するオーナーは200人前後。属性は、副業で不動産投資を行う投資家層がメインだ。
管理戸数の増加幅が縮小してきたことを背景に、22年より管理部の中にリーシングマネジメント課を設立。5人を配置し、新規オーナーへの受託営業を行う。賃貸管理部リーシングマネジメント課の前田健一課長は「これまでも部は分かれていたものの、各部署の業務との兼務でそれぞれに担当するオーナーがいた。組織を再編し、担当業務を明確化したことで営業に集中できる環境を整備した」と話す。まずは、物件ごとに複数の管理会社を活用している既存オーナーに対し営業活動を実施し、追加受託につなげている。
営業活動の時間を確保したうえで差別化を図るのが、物件の定期巡回の質だ。同社の工夫は、あえて担当者をつけずに複数の部署がローテーションで巡回するという点にある。以前は同一の担当者が担っていたが、点検する場所や質に癖が出てしまうことに気が付き、複数人の目を入れるため外回りを行うメンバーを中心に巡回を実施したという背景がある。
今後も管理拡大の方針を掲げ、29年までに7000戸を目指す。
(2024年12月23日2面に掲載)





