3パターンの修繕案を呈示
当社では2年前から入居率を上げることに特化した提案を行う「入居促進チーム」を立ち上げ、賃貸管理事業に取り組んでいます。以前は解約の際に担当者がオーナーに状況を報告し、後々の提案をしていました。ですが、提案内容や方法が統一されておらず、個人のスキルに大きい開きがあり入居率を上げづらい状況でした。
また、オーナーからも「中々空室が埋まらない」「リフォームにそこまで費用をかけたくない」「本人(オーナー)はこの内容でいいと言ったかもしれないが、家族としては納得できない」などの課題が浮き彫りになったことで、CPMの考え方を学ぶきっかけとなりました。CPM理論を活用して募集条件および設備アップを提案することを考えたのです。
数字で具体的説明 将来を見据える
CPM活用の取り組みとしては、キャッシュフローツリーを利用して基本提案を3パターン作成し、メリット・デメリットをオーナーに数字をもって具体的に話をするようにしました。
今だけのことではなく、将来のゴールについても互いが共有することで、オーナーが納得のいく入居促進対策を実施し、「空室期間の減少」と「入居率の上昇」を実現しました。具体的には①原状回復のみ②原状回復+設備アップ(または部分リフォーム)③フル(デザイン)リノベーションの3パターンで提案書を作成します。