物件「デザイン」重視し差別化

【連載】CPM®がもたらす高い職業倫理とプロフェッショナルスキル 第115回

管理・仲介業|2025年01月30日

収益性アップにも寄与

 不動産管理の使命である「資産価値の最大化」。CPM(認定不動産経営管理士)の知識として財務分析やマーケティングが重要視されますが、私は物件の価値を大きく向上させる要素として「デザイン」に注目しています。

 ここでは、私が手がけた成功事例をもとにして、「豊かな暮らしのビジョンを形にする」デザインがもたらすインパクトについてお話ししたいと思います。

競走力を向上 資産価値を高める

 デザインは以下のような効果を生むと考えています。

①競合他社との差別化:独自性が高い需要を創出。
②入居者満足度の向上:快適で利便性の高い空間が長期満室経営を促進。
③収益性の向上:賃料アップや契約率向上を実現。

 CPMの視点から、デザインは物件単体の魅力だけでなく、不動産全体の競争力を高める力を持っています。当社の手がけた事例を基にその二つの点を説明します。

ガレージや防音室 特化型の住宅設備

 一つ目は、ビルトインガレージと防音室を備えた連棟住宅です。

連棟住宅「ガレージハウス+(プラス)」(1) 連棟住宅「ガレージハウス+(プラス)」(2)

事例1:連棟住宅「ガレージハウス+(プラス)」

 防音室は楽器演奏や「ユーチューブ」の撮影にも対応。周囲を気にせず24時間いつでも大音量での利用が可能です。また、ビルトインガレージにより、車をライフスタイルの一部とする新しい価値を提案しました。

 結果、115~143㎡の7室がすべて満室となり、収益率は11.3~14.1%を達成。特に「仕事・遊び・暮らしをボーダーレスに楽しむ空間」を提供するデザインが、競合物件との差別化を実現しました。

非日常感を演出 入居者特典に利用

 二つ目は、兵庫県淡路島で開発した「海が見える露天風呂」を備えた貸別荘です。

 非日常感を追求し、デザイナーと共に自然と調和した空間をつくり上げました。

 中小企業の福利厚生施設としての活用を想定しつつ、自社物件の入居者には「年1回の無料宿泊」を提供する予定です。

淡路島の貸別荘

事例2:淡路島の貸別荘 入居者に無料宿泊予定

 こうした他社との差別化により、自社物件全体の魅力向上にも寄与すると考えています。

 これからも「豊かな暮らしのビジョンを形にする」ことで、オーナーと入居者双方に新しい価値を提供していきたいと考えています

【執筆者】IREMのロゴ

20250127_1309.jpgズーム
代表取締役
中塚誉円

宅地建物取引士
CPM

不動産業界歴34年。前職で10年間不動産を学び、2001年に株式会社ズームを創業し現在に至る。

(2025年1月27日13面に掲載)

おすすめ記事▶『入居率向上提案チームを発足』

検索

アクセスランキング

  1. 2026年管理戸数ランキング1位~50位

    2026年管理戸数ランキング

  2. パナソニック ホームズ、賃貸住宅事業 30年に2560億円目指す

    パナソニック ホームズ

  3. 2026年管理戸数ランキング 【199位~272位】

    2026年管理戸数ランキング

  4. APAMAN、社宅特化の店舗開設 知多半島の物件あっせん

    APAMAN

  5. 不動産会社の人材採用実態調査

電子版のコンテンツ

全国賃貸住宅新聞からのお知らせ

お知らせ一覧

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ