収益性アップにも寄与
不動産管理の使命である「資産価値の最大化」。CPM(認定不動産経営管理士)の知識として財務分析やマーケティングが重要視されますが、私は物件の価値を大きく向上させる要素として「デザイン」に注目しています。
ここでは、私が手がけた成功事例をもとにして、「豊かな暮らしのビジョンを形にする」デザインがもたらすインパクトについてお話ししたいと思います。
競走力を向上 資産価値を高める
デザインは以下のような効果を生むと考えています。
①競合他社との差別化:独自性が高い需要を創出。
②入居者満足度の向上:快適で利便性の高い空間が長期満室経営を促進。
③収益性の向上:賃料アップや契約率向上を実現。
CPMの視点から、デザインは物件単体の魅力だけでなく、不動産全体の競争力を高める力を持っています。当社の手がけた事例を基にその二つの点を説明します。
ガレージや防音室 特化型の住宅設備
一つ目は、ビルトインガレージと防音室を備えた連棟住宅です。
事例1:連棟住宅「ガレージハウス+(プラス)」
防音室は楽器演奏や「ユーチューブ」の撮影にも対応。周囲を気にせず24時間いつでも大音量での利用が可能です。また、ビルトインガレージにより、車をライフスタイルの一部とする新しい価値を提案しました。
結果、115~143㎡の7室がすべて満室となり、収益率は11.3~14.1%を達成。特に「仕事・遊び・暮らしをボーダーレスに楽しむ空間」を提供するデザインが、競合物件との差別化を実現しました。
非日常感を演出 入居者特典に利用
二つ目は、兵庫県淡路島で開発した「海が見える露天風呂」を備えた貸別荘です。
非日常感を追求し、デザイナーと共に自然と調和した空間をつくり上げました。
中小企業の福利厚生施設としての活用を想定しつつ、自社物件の入居者には「年1回の無料宿泊」を提供する予定です。
事例2:淡路島の貸別荘 入居者に無料宿泊予定
こうした他社との差別化により、自社物件全体の魅力向上にも寄与すると考えています。
これからも「豊かな暮らしのビジョンを形にする」ことで、オーナーと入居者双方に新しい価値を提供していきたいと考えています
【執筆者】
宅地建物取引士
CPM
不動産業界歴34年。前職で10年間不動産を学び、2001年に株式会社ズームを創業し現在に至る。
(2025年1月27日13面に掲載)





