不動産事業者3000社超が登録
USEN&U-NEXT GROUP(ユウセンアンドユーネクストグループ:東京都品川区)のグループ会社であり、事業用家賃債務保証事業を展開するUSEN TRUST(トラスト:同)は2024年12月より、不動産事業者とテナント物件を探す出店希望者とのマッチングプラットフォーム「テナリード」を本格稼働している。
会員制サイト 掲載料金は無料
テナリードの利用方法は、まず不動産事業者が物件情報を掲載する。テナント物件の借主は希望物件の条件やプロフィール情報を登録。その中から不動産事業者が借主に直接オファーを送る仕組みだ。サイト内で借主を能動的に探さなくても、物件情報の条件に一致した借主の情報を「レコメンド情報」として受け取ることもできる。レコメンド情報は、サイト内だけでなく登録したメールでも受け取りが可能だ。内見の日程調整を専用のチャットルームで直接やりとりして、つながった出店希望者の希望条件などから新たな提案を行うこともできる。
同サイトは登録物件の重複を避けるため、貸主、管理会社、仲介会社の順で物件登録における優先順を設け、1物件につき1事業者の登録制としている。
USEN TRUSTの富田晃社長は「不動産事業者は、退去予定の非公開物件など、通常の不動産ポータルサイトには掲載できない物件も会員制である同サービスを通じて水面下でオファーすることができる」と話す。
料金は成果課金型で、1成約あたり賃料の30%を成約手数料とする。掲載やオファーをすること自体は無料だ。
一方で、不動産事業者への特典として「テナリードボーナス」も用意する。借主が不動産事業者を介してUSEN TRUSTが提供する事業用家賃債務保証「テナント家賃保証」に加入すると、不動産事業者が受け取る取次手数料を通常から10%アップする。