多様化するネット需要に対応
通信事業を展開するソニーネットワークコミュニケーションズ(以下、SNC:東京都港区)とファイバーゲート(同)は4月20日、賃貸集合住宅の入居者に高品質な通信環境を提供していくことを目的に、事業提携を締結した。インターネット無料サービスの市場競争が激しい中、付加価値の高いサービスを提供することで、入居者とオーナーの満足度向上につなげる。
在宅時間やネットコンテンツの増加を背景に、ネットワーク上で転送されるデータ量を示すトラフィックは、2020年から24年までの4年間で倍増している。安定した通信環境を重視する世帯が増えていることから、世帯別に高品質な通信回線を提供しやすい環境を整える。
ネットサービスの提供形式は大別して、料金が安価で入居後すぐに利用できる「全戸一括型」と、高価だが高速大容量通信が可能な「入居者任意型」がある。同提携により、SNCが展開する高速光回線「NURO(ニューロ)」を棟内に引き込むことで、料金が抑制できる全戸一括型の利点を生かしながら入居者任意型の高品質な通信サービスを届けられるようにする。
同日に開いたメディア向けの会見で、ファイバーゲートの猪又將哲社長は「新たなサービスで付加価値を高め、マンション1棟あたりの売り上げを伸ばしていく」と話した。まずはファイバーゲートのサービスが入っている既存物件を対象に、早ければ25年4月中にも新サービスの提供を開始する。
SNCの永井直紀執行役員副社長は「25年度中に50万戸に提供することを目指す。将来的には全戸一括型の市場の半分を占めるまで拡大したい」とコメントした。
(2025年5月5日17面に掲載)





