集客情報の確認も効率化
スペースリー(東京都渋谷区)が展開するVR(仮想現実)クラウドソフト「スペースリー」は、物件のパノラマ画像をベースにした多様な機能で不動産業務の効率化を支援している。
「360°パノラマVR」は、360度カメラで撮影した画像を用いることで、各部屋の広さや付帯設備などを現地内見に近いレベルで把握できる機能だ。物件の情報量の多さによる反響数の増加に加え、現地内見時に印象の違いを感じにくいことから成約率の向上も期待できる。
ハウスメイトグループで賃貸・売買仲介を手がけるハウスメイトショップ(東京都豊島区)では、2024年10月に東日本エリアの66店舗でスペースリーを導入した。広告の費用対効果の向上や、撮影画像データの管理に付随する業務の効率化に向けて運用している。
他店舗に先駆けて導入していた浦和店では、リフォームを控える物件での先行契約において、内見の回数を減らすことにつながった。これまでは退去時とリフォーム時にそれぞれ内見を実施していたが、退去時にパノラマVRで状況を確認することで、現地確認はリフォーム後のみとなった。
インターネットに掲載する物件情報の確認業務にも活用している。ネット上の物件情報をメンテナンスする専門部署のスタッフは広範な物件を担当することから、各物件の設備や間取りを現地に行って確認することができない。そのため、過去に撮影した物件画像データを参照していたが、確認したい箇所が写っていないことも多かったという。360°パノラマVRを活用することで、物件情報のメンテナンスにかける時間の削減に向けて効果が出始めている。 ![]()
CG家具の配置イメージ
CG(コンピューターグラフィックス)の家具を部屋の画像に配置できる機能もある。この機能を使い、これまで実物家具をレンタルして実施していたホームステージングの設置コストを削減することもできたという。ハウスメイトショップでは今後、導入店舗の拡大を検討していく。
スペースリーの森田博和社長は「(動画やCGなどの要素を含む)リッチコンテンツは表現力が豊かであるため、業務効率のほか顧客満足度の向上にも貢献できる」と話す。
スペースリー
東京都渋谷区
森田博和社長(44)
(2025年5月19日14面に掲載)





