物件に臨場感 反響獲得に寄与
クラウドサービスの開発・販売を行うスペースリー(東京都渋谷区)は、CG(コンピューターグラフィックス)家具を物件写真に配置する「AI空間設計」を大幅にアップデートした。
家具の選択から配置、360度パノラマ画像の書き出しまでを、初めて利用するユーザーでも5分程度でできるようにした。
書き出した画像は自社サイトでの利用や、画像を切り出してポータルサイトに掲載することが可能だ。オンラインでの部屋探しが一般的になる中、物件情報の充実化を簡単にすることで反響獲得を支援する。
AI空間設計は、3次元で生成した物件データにCGの家具を配置するインテリアシミュレーション機能として、2021年3月に提供を開始。23年末には、メーカー別に分類した約200種類の家具データを400種類まで増やすなど、機能の拡充を行ってきた。
今回のアップデートでは、「ライトモダン」「ナチュラル」など8種類の家具セットを新たに用意。実際に反響獲得において効果が検証された家具を、インテリアコーディネーター監修の下に組み合わせたテンプレートとなる。使用頻度の高い家具セットはユーザー側で設定できる。テンプレートや家具セットを利用すれば、家具の選択や配置を手軽に行える。
別サービスのパノラマ画像から3D(3次元)空間データを作成する機能とも連携する。3D空間データを使う場合、壁面や床面をシステム上で自動的に認識するため、家具の配置がしやすくなる。家具に陰影をつけることもでき、より臨場感のある画像の生成が可能だ。いずれの機能も標準プランに含まれており、使用頻度によって追加料金がかかる。
CG家具を配置した画像を物件紹介に使用した熊本市の管理会社では、配置前と比較して閲覧数が5倍、反響数は2倍になったという。
スペースリーの森田博和CEOは「家具の拡充は今後も行っていく。多くの不動産会社に気軽に使ってほしい」と話す。
スペースリー
東京都渋谷区
森田博和CEO(44)
(2024年9月30日15面に掲載)





