高齢入居者を受け入れていくにあたり、どのような対策が必要になるのか。今回は、物件オーナーが取り得る対策や準備について考える。
山本 高齢入居者の受け入れ準備として、残置物への対応や見守りサービスなどの情報収集に積極的なオーナーは着実に増えている印象です。受け入れに関心を持つきっかけとして、ご自身の物件で孤独死が発生したケースが多いようです。
関内 保証商品としては、5~6年前から孤独死発生時の費用保険が付帯された商品のオーダーが増え始め、今はそのような保険が付いていないと売れないほどです。
また、入居者が亡くなった後の部屋の片付けについて相談される件数も増えました。賃貸借契約の解約時に保証も終了してしまうと、残置物撤去や原状回復が保証されなくなる場面が出てきますので、そのような保証商品から切り替えたいという相談も増えてきています。
保証会社ではここ数年で保証範囲を見直す動きがあり、当社も2018年に約款を修正しました。約款の内容は保証会社によって異なるため、オーナーには関心を持っていただきたいと思います。