エム・ジェイホーム(滋賀県長浜市)は、急成長しながらも堅実な経営方針で歩んできた。2024年11月期には売上高が前期比182.9%の32億円を達成。賃貸仲介から管理、工事、開発へと徐々に事業の幅を広げている。
滋賀・長浜拠点に管理6000戸
販売棟数前年3倍
エム・ジェイホームは、この5年で売り上げを3倍の32億円まで伸ばした。前期に売り上げが伸びた要因は、不動産開発だ。23年度は5棟の受注であったのが、24年度は15棟を販売した。開発する賃貸住宅では、木造でありながら長期融資の対象となる劣化対策等級3級を取得し、差別化を図る。同等級を取得することで30〜35年の融資を受けることが可能になる。
開発の対象エリアはこれまで滋賀県内としてきた。1棟4〜8戸程度の戸数で、間取りは1K〜3LDK。商品ラインアップには戸建て賃貸やガレージ付き賃貸もそろえる。滋賀エリアのモデルケースの場合、家賃は6万〜7万円ほどだ。土地・建物含め、表面利回りが7〜7.5%になるよう用地の仕入れや建築を行い、土地と建物をセットで投資家に販売する。販売価格は1棟5000万〜8000万円だ。
販売先は医者などの高所得者や、中華圏や欧米などの海外の投資家層。リピーターからの受注がほとんどだという。




