速度制御し安全利用を促進
Lime(ライム:アメリカ)は、電動キックボードなどの車両を用いたシェアモビリティーサービスを、五大陸30カ国以上で展開する企業だ。短距離の移動を便利にすることで地域の人流促進を図るほか、賃貸住宅では入居者向けサービスとしての導入も見込む。
2024年8月より、東京都内でサービスの提供を開始。「ポート」と呼ばれる駐車スペースに車両を止め、専用アプリを通して利用者に貸し出す仕組みだ。利用者は、目的地に近いポートに車両を返却し、利用時間に応じた料金をアプリで決済する。25年8月21日時点で約500ポート、1300台の車両を東京16区と沖縄県那覇市に展開しており、今後は関西エリアへ進出する予定だ。
17年に設立した同社は、欧米を中心に約9200万人のユーザーにサービスを提供してきた。グローバル展開で培った運営ノウハウを生かし、車両やアプリの研究開発に積極的に投資しながら日本市場を開拓する。
サービスの通常料金は、基本料金15分90円、以降1分ごとに20円となる。不動産オーナーらポートの提供者には、車両台数に応じた料金を支払う。ポートのサイズは1台あたり45cm×132cmとなる。
電動キックボードは特定小型原動機付き自転車に該当し、16歳以上であれば運転免許不要で利用できる。鉄道の駅や自動車の駐車場から、目的地への「ラストワンマイル」を手軽に移動する手段として需要がある一方、交通ルールの順守や転倒事故の抑制がサービス普及への課題だ。Limeでは全地球測位システム(GPS)を活用し、特定エリアにおける車両の走行速度を自動で制限する機能を搭載。ヘルメット着用者には利用料金を10%引きにするなど、安全な利用の促進に取り組む。
(2025年9月1日10面に掲載)




