周辺環境の詳細説明で差別化
年間賃貸仲介件数1650件の武蔵小杉駅前不動産(神奈川県川崎市)は、ポータル出稿の際に物件ごとの魅力や特徴を的確に発信することで差別化を図っている。すべての物件に対して担当制を採用し、各物件への理解を深める。
同社の商圏は神奈川県川崎市と横浜市、東京都目黒区や品川区などの城南エリアだ。全従業員29人のうち仲介営業担当は21人。仲介店舗は3店舗となる。
利用するポータルはリクルート(東京都千代田区)の「SUUMO(スーモ)」とアットホーム(東京都大田区)の「at home(アットホーム)」、CHINTAI(東京都港区)の「CHINTAI(チンタイ)ネット」の三つ。
2024年度のポータル出稿件数は、3店舗合計で約3000件。各店舗で約1000件ずつ出稿する。出稿費用は非公開。ポータルの出稿から、1店舗あたり月間200〜300件の反響を獲得している。反響来店率は15〜20%、来店成約率は50〜60%だ。
同社ではオーナー担当制を導入し、営業担当者1人あたり10〜50人のオーナーを受け持っている。入社5年目の営業担当者では約50人を担当する。
営業担当はオーナー営業からポータルへの掲載、集客までを一貫して行う。ポータルに掲載する物件写真の撮影から反響対応、契約まですべての業務を営業担当者が対応することで、物件や周辺環境について入居希望者に詳しく案内することができる。入居前に正確な情報を伝えることで入居後における認識の相違が少なく、入居者の満足度も高いという。
出稿しているポータルの画面
ポータルに出稿する際は、現地でしか得られない情報を掲載するように工夫している。例えば、坂道の傾斜などを具体的に伝え、入居後のイメージを持ってもらう。接客の時と同じように、物件について詳しい説明をしているという。
村谷和郎社長は「あえて非効率な営業の仕方をしている点が当社の特徴だ。お客さまの部屋探しは、単純な条件のマッチングだけでは不十分だと考える」とコメントした。
武蔵小杉駅前不動産
神奈川県川崎市
村谷和郎社長
(2025年10月6日5面に掲載)





