リノベース、年間70件の仲介に5割改修もセット

【売買仲介ジャーナルvol.33】リノベース

2025年11月13日

 リノベース(山形県山形市)は「不動産屋以上、工務店未満」というポリシーを打ち出すユニークな会社だ。不動産を単に右から左へ売買仲介するのではなく、建物診断や工事など工務店業務も組み合わせたビジネスモデルを展開する。「0円リノベーション」「買取保証」といった、大胆な売却物件獲得戦略も特長だ。

売れない物件は買取保証、年商6.8億円

単価は2200万円

 山形県山形市を地盤とするリノベースは、不動産売買仲介や買取再販を行う「不動産事業部」と、リノベーションや新築を請け負う「建築事業部」で構成されている。

 社員数は14名で、山形市、寒河江市、天童市など、人口に換算して30万人ほどのエリアを商圏とする。

 前期売上は6億8700万。売買仲介の取引件数は70件、平均成約単価は2200万円。仲介のうち35件では仲介後に買主からのリフォームを受注。その平均価格は約300万円。その他、買取再販を25件、新築15件を手掛ける。

会社概要

 「メインターゲットは、40代のご夫婦に子どもが1人または2人という構成のご家庭。年収はおよそ500万〜600万円、予算2700万円で35年ローンを組み、月々の支払いはアパート代程度に抑えたいという層です」と、社長の阿久澤透氏は語る。

 同社の数ある事業のなかでも、とりわけ好調なのが売買仲介だ。特に売り物件の獲得に強く、前期に仲介した70件のうち8割が両手取引である点がその強みを示している。

 売り物件の獲得は、仲介会社にとって最も重要かつ困難なテーマの1つだ。媒介契約できると、売買契約後に手数料が手に入るだけでなく、その物件の広告掲載を通じて多くの購入見込み客も集められるためだ。そのため多くの仲介業者が不動産一括査定サイトなどを通じて媒介契約を狙うが、近年は競争が激化。査定サイトだけでは媒介契約に辿り着けず、各社とも差別化に苦慮しているのが現状だ。

 その中にあって、同社は一括サイトで月平均約70件の問い合わせを集め、営業マン一人で、6〜10件の専任媒介契約を獲得する仕組みを確立している。

売主のリフォーム費を一時的に肩代わり

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