初期費用抑え、1台から導入可
初期費用を大幅に抑え、1台からでもコインパーキングを始めることができるシステムがある。システム開発を手がけるQ'sfix(キューズフィックス:東京都千代田区)が開発した「支払いサクサク駐車場」だ。
従来、コインパーキングを開業するためには精算機やロック板の設置が必要であり、導入コストを吸収するために一定以上の台数を駐車できるスペースが必要とされていた。同駐車場では、既存のコインパーキングに不可欠だった精算機やロック板が不要となる仕組みを採用しており、初期費用を抑えた駐車場の導入を提案する。
支払いサクサク駐車場は、スマートフォンとクラウドを利用したキャッシュレス駐車サービスだ。利用者は駐車場にある「QRコード(2次元バーコード)」をスマホで読み取り、車内からクレジットカードやQRコード決済によって精算する。
駐車場設備には、車両検知を行うセンサーポールと、これを制御しクラウドとつなぐコントローラーを設置。従来の精算機、ロック板、駐車チケットは不要となる。工事日数は、5台前後の場合1週間程度と短期間で導入することが可能だ。
特徴の一つは、1台から設置でき、初期投資を抑えながら時間貸し駐車場を始められる点だ。ターゲットは、主に4〜5台程度の小規模駐車場。同社セールスユニットの柳宏幸プロデューサーは「初期費用が少ないため、建設工事を予定する土地において、開始前など短い期間だけ駐車場を運営することも可能だ。空いてしまった月極駐車場の一角や中途半端な遊休地など、活用が難しい土地を有効活用することもできる」と話す。
駐車場運営会社は、管理画面から売上金額や利用状況をリアルタイムで参照できる点も特徴だ。入出庫の多い車室や利用の多い月、曜日を簡単に分析可能で、1車室ごとに料金設定ができるため、日中は店舗用駐車場、夜間は時間貸しなど柔軟な運営を行うことができる。
支払いサクサク駐車場の販売と施工は、駐輪場用設備の製造・販売を手がけるヨコトク(神奈川県横浜市)が担う。ヨコトクは、駐輪場販売で培ったオーナーや不動産会社とのネットワークを生かし、空室となっている月極区画や遊休地といった課題のある土地に対し、同サービスを通じて新たな提案を行っていく。
(2025年11月17日4面に掲載)





