若年層の集客狙う 反響急増
APAMAN(アパマン)グループはSNSを通じた集客施策を強化。賃貸仲介事業を行うApaman Leasing(アパマンリーシング:東京都千代田区)でも、AI(人工知能)による物件動画の自動生成サービスを活用し、反響につなげる。同社は4月からEast Meet East(イーストミートイースト:アメリカ)の開発した「Impress(インプレス)AI」を導入。物件の写真や動画をアップするとAIが自動的に動画を作成するサービスだ。
従来、投稿用の動画作成には1本あたり2時間ほどかかっていた。動画の作成と併せて、手ぶれの補正や明るさの調整、動画のテロップ付けなどの編集作業の負担が大きかった。
ImpressAIの導入後は、自動で編集されるため、テロップの内容の一部修正や全体の雰囲気を合わせるといった編集作業だけで済むようになった。新築やリノベーション物件などを中心に動画を作成。写真だけでは伝わりにくい魅力を動画で引き出すことを意識しているという。
直営の36店舗すべてに同サービスのIDとパスワードを付与し、利用できるようしている。そのうち、2店舗で積極的に活用する。
そのうちの1店舗、池袋西口店の足立里子店長は「以前は一本の動画を作成するのにかなりの時間と手間がかかっていた。現在では動画や写真を取り込むだけで、AIがナレーションから編集までを自動で仕上げてくれ、約15〜30分で完成するようになった。制作スピードはおよそ3倍に向上し、スタッフの間でも『これなら続けられる』という安心感が生まれている」と語る。
池袋西口店では「インスタグラム」をメインにAI生成の物件動画を投稿。動画を投稿した物件の閲覧数は約1.8倍、問い合わせ数は約1.3倍に増加した。インスタグラムではプロフィル欄にリンクを記載。「LINE」登録、来店予約、店舗紹介のリンクに遷移する。投稿経由での来店予約にもつながっている。
APAMAN広報部の田中玲香氏は「直営店での実績を踏まえ、11月26日に、加盟店へImpress AIのお披露目を行う」と話す。今後は、周辺の街、店舗やスタッフの動画を、同サービスを使って自動作成するようにしていきたいとする。物件、地域、人・企業の情報をSNSで発信することで、差別化を図る狙いだ。
(2025年12月8日3面に掲載予定)




