買取再販の売上は22億円に
山口県山口市を基盤に、建築・不動産事業と、産業廃棄物処理などの環境リサイクル事業を手掛ける田村ビルズグループ。不動産事業では「ハウスドゥ」ブランドでの売買仲介に加えて、2016年よりスタートした買取再販事業が好調だ。深刻さを増す地元の空き家問題の解消と、地域の発展に資することを目指す。
ハウスドゥ店舗7店で850件仲介
明治に創業の老舗
田村ビルズグループは明治12年、山口市にこんにゃくの製造販売を行う食料品店「田村屋」として創業。その後、生活必需品の販売を行う「田村商店」に改名して事業を拡大。昭和の高度経済成長期には住宅需要が高まりを受け、1972年に田村建材を設立し住宅ビジネスに業態転換。2000年代には産業廃棄物処理の専門会社を設立し、さらに事業の幅を広げた。現在は5代目の田村伊幸氏が経営の舵を取り、建築・不動産事業と環境リサイクル事業を商いの2本柱としている。主な商圏は山口県や福岡県、熊本県の一部で、年商は約68億円。社員は252名(2024年11月27日現在)。
建築・不動産事業については、中古不動産売買仲介事業、賃貸管理事業、戸建て分譲事業、新築・リフォーム事業、足場工事業、投資用アパート、不動産テックなど幅広い業態を手掛ける。一方、環境リサイクル事業は、建設工事の過程で発生した石膏ボード、プラスチック、木材のチップといった産業廃棄物の最終処分などを主に手掛ける。
主力事業である売買仲介では、2024年5月期で853件の実績。営業36名とサポートスタッフ16名で運営しており、仲介売上は4.2億円にもなる。
建築・不動産事業分野で好調なのが、オリジナルの住宅ブランド「LFB」だ。買取再販事業部、事業部長の原田享監氏は次のように語る。
「LFBはLIFE FAN BOX(ライフ・ファン・ボックス)の略です。人生を楽しむ人のための家、人生を愛する人のための家というコンセプトです」
同シリーズのラインナップには新築やアパート建築もあるが、なかでも注力しているのが中古住宅を買い取りリフォームして販売する「LFB再生住宅」だ。フランチャイズ加盟する「ハウスドゥ」(山口県内に5店舗、福岡県・熊本県にそれぞれ1店舗)を拠点に事業を展開。同部門の社員は16名、販売戸数は月平均で13〜15戸、2024年5月期は約22億円を売り上げた。さらに今期は23億円を見込むなど、グループ年商の約3割を担う稼ぎ頭となっている。
住宅種別としては、戸建てが7割、マンションが3割。収益物件も取り扱うケースもある。物件の仕入れ情報の獲得は売買仲介を手掛ける不動産店舗を広範囲に展開している点に加え、企業の信用力だと原田部長は語る。
「やはり、約150年という歴史です。この土地で長い時間をかけて積み重ねてきた信用があることで住宅の売却を検討されている方の情報を、独自のルートでいちはやく得ることができるんです」(原田部長)
平均的な仕入れ価格は約700万円だ。「買い取り対象は、戸建てが多く、築30年前後の木造2階建てという一般的なタイプが多いです」(原田部長)




