活用支援のコーチングも
鳥取県米子市の管理会社であるウチダレックグループが、自社プロダクトである顧客管理システムへのAI機能追加と、新規事業「AIコーチング」の2軸で、人材不足に悩む不動産会社の課題解決に挑む。目指すのは、「管理会社の管理会社」というビジネスモデルの構築。アウトソーシングでの業務支援やM&A(吸収・合併)を通して、同社が確立した週休3日制などのノウハウを広く展開していく考えだ。
同社のグループで、不動産会社向け顧客管理システム「カクシンクラウド」を展開するワークデザインは9月より、同システムにAIを活用した二つのオプション機能を追加。対象業務は「オーナー面談」と「修繕見積もり」だ。
オーナー面談におけるAI機能では、市販のAIボイスレコーダーを使用し面談内容を録音すると、要約とシステムへの記録が自動で完了する。特徴は、カクシンクラウドの既存機能「家主訪問記録」で蓄積したノウハウをAIが学習していることで、「売却」や「相続」といった不動産特有の単語を捉えるよう設計した点だ。ビジネスチャンスの取りこぼしを防ぐ。
修繕見積もり機能は、元請けとして工事を分離発注している管理会社に特に効果を発揮する。
管理会社は元請けの立場として、下請け事業者から届いた見積書を自社単価で組み直し、オーナーへ提示する必要があり、膨大な打ち直し作業が発生している。分離発注を行う企業ほどこの負担は大きい。同機能では、各修繕事業者から届く独自の見積書をAIが読み取り、自動転記して見積書の下書きを作成。担当者が内容を確認後、自社フォーマットの見積書として出力できる仕組みだ。
9月より、ワークデザインが主体となりAIコーチング事業も開始した。「AI活用を検討する時間や人材が不足している」という企業を想定する。同社の木村真治執行役員は「部分的な業務効率化の『点』の視点ではなく、部署間やシステムを跨いだ『面』へのAI導入の仕組み作りを支援する」と語った。
ウチダレック
内田光治社長
ワークデザイン
木村真治執行役員
(2026年10月5日4面に掲載)





