孤独死発生件数減を目指す
特殊清掃を手がける一般社団法人全日本花輪式完全消臭連盟(以下、全花連:青森市)は、高齢者向け住宅検索サービスを運営するR65を、全花連が提供する死後事務委任契約「全花連安心サービス」の紹介代理店とした。同サービスのオプションとしてR65が提供する見守りサービス「らくらく物件見守りサービス」を含め、高齢者の孤独死対策を提案していく。
全花連安心サービスは、賃貸借契約時の特記事項に死後事務委任契約を締結する旨を記載することで、全花連と入居者との間で死後事務委任契約を交わす。入居者が契約中に死亡した場合、全花連が賃貸借契約の解消や残置物撤去、特殊清掃を行う。契約解除にかかる事務手数料や特殊清掃費用は、入居者が加入している家財保険から賄われる。保険の範囲内に費用が収まれば、不動産会社やオーナーに金銭的な負担は発生しない仕組みだ。
R65が提供するらくらく物件見守りサービスは、電力の使用状況を基に入居者の安否を確認。全花連安心サービスはこの見守りサービスを付帯し、孤独死発生リスクの低減を図る。また万が一入居者が死亡した場合でも、見守りサービスによる早期発見と死後事務委任契約によりスムーズに物件を客付けできる状態にする。
全花連は特殊清掃や遺品整理を核として事業を展開してきた。しかし花輪隆俊代表理事は「そもそも居室内死亡が起きず、特殊清掃が発生しないほうがいい」との考えを持っており、今回のR65との提携も「見守りサービスによって孤独死が発生するリスクを少しでも減らしていきたい」という目的で行った。万が一居室内死亡が発生してしまった場合に同社の特殊清掃サービスを通じて、少しでも早い物件の復旧を促していく。
2025年12月には全花連安心サービスを利用した賃貸借契約解約と残置物撤去の事例も発生した。遺体の発見から当該物件の客付けを開始するまでの期間をわずか1週間にすることができたという。「死後事務委任契約により孤独死が発生した場合でもスムーズに進めることができた。この業務提携で、孤独死そのものを減らし、社会問題の解決の一助となっていきたい」(花輪代表理事)
全日本花輪式
完全消臭連盟
花輪隆俊代表理事
(2026年6月15日6面に掲載)





