「店舗や住宅などの建物を、誰とどうやってつくるかをデザインすることができるのが当社の強み」と話すのは、フーシャの望田祈代表社員。同社は大阪府東大阪市を拠点とする一級建築士事務所だ。設計や施工において、学生や地域住民などを巻き込む手法を取り入れている。設計段階から共創するスタイルは、ファンづくりやコミュニティーの形成につながり、完成する前から地域における建築物の価値向上を図っている。
店舗再生で、交流の場を創出
空き家を改修 学生時代に経験
フーシャのベースになっているのは、望田代表らが学生時代に長屋を再生して地域交流の拠点づくりを経験したことだ。同社は設計事務所でありながら、東大阪市でレンタルスペース兼シェアハウスの「ながせのながや」を管理・運営している。
同物件は2015〜16年にかけて長屋をリノベーションしたものだ。フーシャの望田代表と浅井駿平代表社員は、当時、近畿大学建築学部の学生として、この物件再生の企画・設計・施工に携わっていた。同物件の1階はレンタルスペースとなっており、近畿大学の学生団体「あきばこ家」と同社が共同運営している。16年の開設当時から運営側や利用者同士がつながりを持つ拠点になるよう、学生が主体となり地域コミュニティーの形成に努めてきた。地域住民が学生やまちづくり団体が主催するイベントに参加したり、ワークショップやヨガ教室などを開催したりと、同所はにぎわいを見せている。





