中京銀行(愛知県名古屋市)は12日、賃貸住宅を併設した支店の開設を発表した。同行にとって、初の試みとなる。支店の統廃合をきっかけに、店舗の上に賃貸住宅を併設した複合ビルとして、11月21日にオープンを予定。同日より、入居も開始する。
若年単身層をターゲット、地域活性化狙う
賃貸住宅で若い年齢の単身者層を街に呼び込み、支店の所在する三重県桑名市の地域活性化を目指す。
同物件は、JR関西本線桑名駅から徒歩4分の場所に立地。RC造11階建てで、1~2階を銀行の店舗とし、三重県内の四つの支店が同居する。3~11階が全72戸からなる賃貸住宅だ。間取りは、1Kが54戸、1DKが18戸。家賃は、6万3000~9万2000円。別途共益費が7000円となる。
同行が開発・所有し、賃貸住宅部分の管理は積水ハウス(大阪市)が担う。
桑名駅は、3路線が乗り入れるターミナル駅として、駅前エリアを中心に桑名市がまちづくりを進めている。同行がこれに賛同する形で若者の流入を見込める賃貸住宅の併設に至った。
(2022年10月17日1面に掲載)