不動産ポータルサイト運営などを行うLIFULL(ライフル:東京都千代田区)は2022年12月20日、同社が運営を行うコミュニティー型の多拠点居住サービス「LivingAnywhere Commons(リビングエニウェア・コモンズ:以下、LAC)」を、北海道釧路市と宮崎県日南市の2拠点にオープン。全国で50拠点を達成したと発表。宿泊数は延べ3万5000泊になった(22年11月末時点)。
地方の遊休不動産を活用
LACは、シェアハウスとコワーキングスペースの特徴を併せ持つ複数の拠点を、会員登録することで定額で活用できる。
各地の拠点には、遊休施設をLACが運営するオリジナル拠点と、ゲストハウスやホステルと連携して提供を行うパートナー拠点がある。
19年に福島県磐梯町の会津磐梯地域と静岡県下田市の伊豆下田地域に1棟目、2棟目を開業した。
個人、法人問わず、フリーランスやスタートアップ企業、企業のサテライトオフィス、社員研修施設として利用されている。
1~8泊以内のベーシックプランは、月額料金無料で1回あたり4400~5500円(回数券あり・税込み)、オリジナル拠点が無制限で利用できるサブスクリプションプランは、月額3万9600円(税込み)。全拠点を無制限で使えるプレミアムプランは月額9万4600円(税込み)。
サービス開始当初の会員は30代がメインだったが、現在は20代に移行。全国に拠点が広がったことや定額拠点利用者の増加で、各地域での起業や移住、関係人口創出につながっているケースも出てきている。
(2023年2月20日15面に掲載)