中古物件の売買プラットフォームを運営するFLIE(フリエ:東京都中央区)は、不動産売買業務を効率化するシステム「FLIE ONE(ワン)」を提供している。電話やファクスでのやりとりが多い不動産業界において、不動産売買業務の効率化を一気通貫で支援する。
電話対応を9割削減
QRコード活用 内見予約を効率化
同社は2019年11月より、全国の中古物件約2000件を掲載する中古リノベーション不動産の売買プラットフォーム「FLIE」を運営している。利用者は仲介手数料なしで売買契約できる点が特長。23年10月には、不動産会社の業務支援ツールとしてFLIE ONEの提供を開始した。内見予約を効率化する「フリエ de(デ)物確」や物件の清掃、写真・動画撮影などをパッケージ化したサービスだ。井上正賀社長は「売買プラットフォームを運営する中で、不動産会社では内見予約や物件の詳細確認に多くの時間を費やしているという声を聞いた。内見予約をDX(デジタルトランスフォーメーション)化することが不動産売買、仲介業務の効率化につながると感じた」と話す。
フリエ de 物確はマイソクに掲載するQRコードから最新の販売状況の情報取得や内見予約などができるシステム。これまで電話やファクスが中心だった売主と仲介会社のやりとりを効率化する。内見予約完了後にはスマートロックやキーボックスの暗証番号や鍵の受け取り方法がメールで届く仕組みだ。