宿泊施設の企画、運営代行を行うGlobal Com's Japan(グローバルコムズジャパン:大阪市)は、民泊物件の自社ブランド「Bijou Suites(ビジュースイーツ)」を提供している。オーナーから管理受託した物件の企画や集客、宿泊者への対応、清掃などを行う。
自社ブランドで差別化
特徴は内装や設備にこだわり、ラグジュアリーな空間を演出している点。岸本和也社長は「観光地での宿泊先選びの決め手は、快適さや非日常感だ」と話す。高級家具や家電を採用し、宿泊者の利用満足度を向上させる。
宿泊者層は4~6人で来日する外国人観光客のファミリー層で、間取りは1Kから4LDKまでさまざま。立地は大阪市中央区や北海道虻田郡ニセコ町・留寿都村などの観光地だ。設定料金は物件や季節に応じて変動し、管理費用は売り上げの20%。11月末時点で300室が運営中で、稼働率は80%ほどだ。
70㎡の物件の場合、改修費用は約2000万円、利回りは約22%となる。家具や家電の調達、水回り設備の刷新、マスターベッドルームの増設などを行う。「改修費用は比較的高額だが、近隣住民への説明会などの業務をすべて代行する。宿泊施設の予約は写真が重要な判断材料であるため、内装や設備にこだわることでほかの宿泊施設と差別化を図ることができる」(岸本社長)
Global Com's Japan
大阪市
岸本和也社長(39)
(2023年12月25日9面に掲載)