東急電鉄大井町線「尾山台」駅エリアを中心に賃貸仲介、管理事業を行う二葉不動産(東京都世田谷区)は、1年前にスマートフォン専用の自社ホームページを制作し、スマホ画面でアイコンを押して物件検索ができるようにした。
管理業務を伝えるオーナーページも
スマートフォン専用のホームページにはバストイレ別物件、新築物件、礼金なし物件など、条件別に20個のアイコンを設けた。スマホで物件を探す人が増えていることから利用者の利便性を向上させた。自社ホームページの月間3500PVのうち、6割がスマートフォン専用サイトを閲覧しているという。
年間の仲介契約件数は150件で、来店客のうち8割が単身者だ。学生と社会人が多いのは、同社が物件を管理するエリアがワンルームや1Kが多いからだという。そのため、結婚や家族が増えて部屋が手狭になると、同エリアから離れて引っ越す人が多い。流動性のあるエリアのため、同社では自社ホームページに掲載する物件を100件までに限定している。以前は200件ほどの物件を掲載していたが、室内写真の撮影や物件紹介文の作成に手間がかかってしまう。掲載内容の質を下げないために、自社のスタッフ7人で担える件数に限定している。
「物件探しで閲覧する人が大半だが近年、オーナーが管理を委託する管理会社選びの際にホームページを訪れることもある」。こう語る原啓輔社長は自社ホームページにオーナー向けのページを設けた。入居者募集から退去時の対応など、管理の流れや管轄エリアを説明するほか、働くスタッフを紹介している。