オンライン型住宅ローンサービスを手がけるMFS(東京都千代田区)は、運営するオンライン不動産投資サービス「INVASE(インベース)」のアプリ版「INVASE Pro(プロ)」を10月23日にリリースした。
自己資金から物件検索
2018年10月より提供を開始したINVASEは、投資用不動産ローンの借入可能額を判定したり、オンライン上で借り換え相談や手続きをしたりすることができる。不動産投資を資産形成の一つの手段と考える人が増える一方、一般的な金融商品に比べて不動産投資は初心者にとってはハードルが高い。同社は物件価格の透明性を高めるとともにリスクとリターンを可視化することで、不動産を投資対象として検討しやすくする。場所や時間にとらわれないサービス形態であるため、不動産投資を副業とするサラリーマン投資家を中心に、これまでに3万人を超えるユーザーが登録している。
今回リリースしたINVASE Proの主な機能は、①投資用不動産ローンの借入可能額の算定②自己資金での物件検索③投資シミュレーション④AI(人工知能)を使ったリスク分析⑤チャットによるオンラインコンサルティングだ。自己資金から物件検索ができる機能は、アプリ版で新しく加えた。INVASEで提供していた投資用不動産ローンの借入可能額の査定に加えて、自己資金での物件検索により、ユーザーは投資できる資金の範囲内で物件を探すことができる。
現在、INVASEProに掲載している物件は、同社が仲介する売買物件や、デベロッパーらから委託を受けた新築物件などだ。中山田明社長は「掲載物件をいかに増やしていけるかが重要。今後はアプリを通じて所有物件の価値を算定する機能を追加し、物件を売却する人も利用できるようにしていきたい」と話す。
(2023年11月13日9面に掲載)