今期末の加盟数目標半ば
センチュリー21・ジャパン(東京都港区)は10月31日、2017年3月期第2四半期決算を発表した。
売上高は前年同期比11.3%増の20億2400万円、純利益は同23.1%増の4億8600万円と増収増益を達成したものの、収益柱となる加盟社数の伸びに鈍化が見られた。
今期末まで目標としている加盟店数は920店だが、現状の加盟店数は906店と1年前から6店しか増えていない。
原因は解約数の多さだ。
この1年で35店舗が新規で加盟したものの、同時に25店舗の解約があった。
理由について担当者は「加盟継続基準を満たさない加盟店に対しては厳しく対応した。そのため解約も増えた」と説明した。
特に首都圏の加盟店数は8年前からほぼ横ばいが続いている。
今後の拡充策は、加盟店に提供している仲介システムの利便性の向上、AI(人工知能)とVR(バーチャルリアリティ)の技術を取り入れた新しいサービスを模索する。
現在社会実験中の不動産ネット取引が仲介店舗に与える影響について、「仲介で大事なのは、人と人との直接のつながりだ。各店の存続についてはあまり心配していない」(長田社長)