民泊運用代行サービスを手掛けるスイッチエンターテイメント(東京都新宿区)が2月27日、民泊を運営していた部屋から家具などの撤去を行うサービス『撤退太郎』の開始を発表した。
民泊は賃貸マンションの空室を利用し運営されるケースが多数だが、そのほとんどは旅館業法や特区民泊などの許認可を得ずに行われている。
各自治体が違法に行われている民泊に対し厳重注意と撤退を促す動きが活発化していく中で、退去せざるをえなくなる運営者も増えてきている。
同社でも以前から民泊運営の撤退の相談を受けることがあり、半年間で20件以上に上っていた。
その際、継続して使用できる家具がほとんどで、引き取り希望者が多かったため、サービス化に踏み切った。
利用の際は、電話かLINE公式アカウントからの問い合わせで退去予定日の10日前までに発注すれば、退去予定日の前日に設置している家具の全てを撤去する。
価格は30㎡の物件までは3万円。
対応エリアは東京23区近郊と神奈川北部エリアだが順次拡大していく予定。
同社の川田雄大CMOは「全国には4万件の民泊物件があり、そのうちの10~20%は撤退していると聞く。そのうちの半数にあたる10%を受注していくことが目標だ」と意気込みを語った。