ベトナムの住宅ニーズ拡大に商機
長谷工グループ(東京都港区)がベトナムのハノイで開発していたサービスアパートメント『THE AUTHENTIC(オーセンティック)』が1日に完成した。
東南アジア初のプロジェクト。
人口増加や経済成長によって住宅ニーズの拡大が期待できる同国での事業拡大を図っており、将来的には分譲マンション開発を視野に入れている。
サービスアパートメントはベトナム在住の邦人向けで、テストマーケティングを兼ねたプロジェクトとして位置付けている。
ベトナムの構造基準や仕様を用いて、国内で供給している物件の品質と変わらない遮熱や遮音、換気、防水などの性能を維持できるよう技術研究に取り組んできた。
場所はハノイ市中心部から東に5km離れた新興住宅街で、近隣エリアには2015年10月にオープンした大型商業施設『イオンモールロンビエン』が、通勤圏内には工場地帯がある。
地上18階地下1階建ての全110戸で、2月から募集を始めている。
居室は58㎡~123㎡。
家賃は60㎡の部屋で1350米ドル、日本円だと15万円ほどになる。
スポーツジムや朝食を提供するレストラン、生活用品を購入できる店舗などの施設を設け、ハウスキーピングや洗濯サービスを提供する。
開発を手掛けたのは、Haseko HimlamBC Company Limitedで、長谷工コーポレーション(東京都港区)が95%、ベトナムの大手ディベロッパー・ヒムラムグループが5%を出資している。