経年で価値の下がらない収益物件企画
収益用賃貸マンションを開発するベストウェイ(東京都目黒区)は、東京・大田区に完成した特区民泊施設に現代アートを施し、『アート民泊施設』として販売する。
完成は5月末で、販売価格は5億8800万円だ。
経年によって価値が落ちる不動産と、作家の知名度によっては経年しても価値が上がるアート作品を融合することで、収益不動産の付加価値を高め、投資のリスク分散につながると考えた。
また民泊施設が増えるなか他物件との差別化や、宿泊すること自体が旅行の目的になる物件づくりが求められる。
物件は『URBANAGE大森山王』。
大田区の条例に適応した民泊施設で、ワンルームマンションとしても運営できる5階建てRC造で17室。
起用するアーティストは、ハワイ出身のSLICK(スリック)氏など。
個室の壁にアートを施し、家具やインテリアをコーディネートしていく。
来年1月に完成する世田谷区と千代田区のマンションにもアートを施す計画だ。
黒田史郎社長は「二つとして同じ物件を作らないという理念で、価値のある不動産をプロデュースしてきた。資産価値があるアートによって、不動産の付加価値を高めることに挑戦したい」と語った。