18年の検挙数21件と減少せず
神奈川県警察本部(神奈川県横浜市)は10月30日、「空き部屋対策推進連絡会」を開催した。
賃貸住宅の空室が犯罪に利用される事件が後を絶たないため、悪用防止や検挙のための情報交換をする目的で3回目の開催。現金をだまし取る特殊詐欺や不正取引における荷物の受け取り場所に悪用されていることから、不動産業界団体も参加した。
2015年から18年9月末までに神奈川県警が検挙した人数は72人。15年が20件12人、16年が44件31人、17年が23件13人、18年9月末までが21件16人。検挙数は減っていない。
犯行グループは不動産会社を装い内見を申し込み、現地に置いているキーボックスの場所や暗証番号を入手。配達時間に合わせ合鍵を使い空室に侵入し荷物を受け取る。荷物は高齢者からだまし取った現金や、クレジットカードの番号を盗みインターネット販売で不正に購入した商品だ。荷物を受け取るだけで、すぐに部屋から出ていくので、犯行に気付かれにくいという。