公益社団法人和歌山県宅地建物取引業協会(和歌山市)は11月27~28日、スクール形式の研修「不動産業者のためのタウンマネジメント・スクール~生き残るための新しい不動産業のカタチを求めて~」を行った。両日とも、会員の不動産会社経営者や従業員など25人ほどが参加した。
次世代のビジネスモデル模索
全宅連不動産総合研究所(東京都千代田区)の協力のもと、10年後の宅建業の変化、大手業者の寡占化やIT企業の不動産参入に対する対抗法、中小宅建業者の生き残りなどについて、参加者全員で学び・考え・将来あるべき姿を見つけることを目的として開催したものだ。
1日目は、東京大学空間情報科学研究センター千葉県柏市の清水千弘特任教授による基調講演「地方における不動産業の進むべき方向性について」が行われた。その後「20年後の市場予測と今後」をテーマにチームディスカッションを実施した。
2日目は、NPO法人モクチン企画(東京都大田区)の連勇太朗代表理事による「新たな賃貸管理」の講演後、「経営課題を明らかにする」テーマで議論が行われた。
参加者からは「不動産業の将来や自分の進むべき方向性を認識できた」などの感想が寄せられた。
同協会の藤田雄司研修指導委員長は、「初開催ということもあり当初は不安もあったが、参加者全員が大いに盛り上がり、各自さまざまな気付きを得ることができた。」と語った。