京都市は、新築物件で京町家を建築するためのガイドラインを2020年度より制定する。京町家の造りや文化を新築物件でも継承し、京都の街並みを保全する狙いがある。
建物保全に新たな一手
ガイドラインでは、既存の京町家と共存できる建物を提唱。敷地内の建物配置や、土壁などの自然素材を使うといった五つの指針をクリアすれば、広義での京町家として市が認定する。その他、建設するための注意点や、指針に準じて建てられた京町家のモデルケースを事例として紹介する。また、ガイドラインに沿って建設した京町家に、市が給付している改修時の補助金や、ゲストハウスを運営する際に係る条例などの既存の京町家を対象とした制度を反映するかは、今後検討するという。