ホームステージングの普及活動を行う一般社団法人日本ホームステージング協会(東京都江東区)は11月に5回目となる『ホームステージングコンテスト2020』の授賞式を行った。例年は対面で集まっていたが、コロナ禍の状況を踏まえオンラインでの開催になった。
賃貸の部で林浩一氏が大賞
同コンテストは、空室の住宅に家具やインテリアを配置し入居促進につなげる手法であるホームステージングの実例を一般から募集。ホームステージング前後の写真や効果のエピソードを紹介してもらうというもので合計54件の応募があった。
授賞式では、応募の中から、「賃貸」「売買」「リフォーム」「在宅」のカテゴリーごとに上位2人の候補者にオンラインで集まってもらい、グランプリと準グランプリの発表と授賞式を実施した。
「賃貸」の部では、林浩一オーナー(神奈川県横浜市)がグランプリを受賞した。築31年3LDK約79㎡の賃貸テラスハウスを、古いキッチン設備にレトロ感のあるダイニング照明やテレビ、黒電話などを置き、懐かしさを感じさせる部屋を演出した。林オーナーは「費用をかけないホームステージングを心掛けた。築古物件になじむ小物を置き、入居者にいい印象を与えられ、家賃を9000円上げて成約した」と語った。
準グランプリは住まいごこち研究所(兵庫県芦屋市)の矢野万里絵社長が受賞した。
(12月28日12面に掲載)