建物内の共用部や各住戸に「顔認証システム」を備えた賃貸マンションが都内に誕生した。エントランスだけでなく、エレベーター前、宅配ボックス、各住戸にまで設置。いわゆる〝顔パス〟であらゆる操作が完結し、生活の利便性が格段に高まる。これを手掛けたのが、投資用マンション開発のプロパティエージェント(東京都新宿区)だ。このような物件が普及し、利便性の高さを実感する居住者が増えれば、顔認証システムが〝差別化設備〟の有力候補に浮上する可能性が出てくる。
〝鍵なし〟で生活可能に
東急東横線「学芸大学」駅から徒歩9分の住宅街に、一棟マンション『クレイシアIDZ(アイズ)学芸大学』が1月に竣工した。RC造5階建て、全28戸のワンルームタイプで専有面積は25㎡程度。家賃は11万円台。開発したプロパティエージェントが、入居募集と投資家への区分販売を進めている。