生活弱者向けの支援サービスを行うRelight(リライト:東京都新宿区)は、賃貸サービス『コシツ』を、3月1日に開始した。入居審査時に運転免許証や住民票などの身分証明書がなくても入居できるというサービス。身分証は、入居後に同社のスタッフのサポートを受けながら取得していく。他の管理会社が避けがちなユーザー層に訴求することで差別化を図るとともに、社会貢献にもつなげる狙いだ。
入居時は身分証不要
『コシツ』では、同社がオーナーから物件を借り上げてユーザーに転貸する形で、入居用の物件を用意する。想定されるユーザーは家賃債務保証サービスへの加入が難しく、家賃滞納のリスクが高いためだ。家主がリスクを抱えずに済むようにすることで、物件提供の促進を図っている。市川加奈社長は、「家族と断絶し、身分証もなく、部屋探しに困っている人から相談を受けて、当事業を開始した」と語る。3月17日時点で既に25件の問い合わせがあったという。