空き家を活用したシェアハウスを運営する巻組(宮城県石巻市)が、シェアリング事業を推進し不動産市場にも投資するガイアックス(東京都千代田区)と、2日に資本業務提携に基本合意した。6月中に、完了の予定となる。地方の空き家を改修したシェアハウスの全国展開を目指す。
空き家を活用したシェアハウスを全国展開
巻組は、石巻市内で5棟19室のシェアハウスを運営する。改修の対象は主に築後60~70年の木造戸建てだ。定員は3~7人で、災害ボランティアをきっかけに移住した人や、会社に勤めながらものづくりを行うクリエイティブな人が多い。
家賃は4万~5万円。入居者の流入経路は、自社サイトや口コミ、メディアで掲載された記事を見ての申し込みだ。2023年までに仙台市の郊外で最低4棟を展開する予定だという。
巻組の渡邊享子社長は「人口減少エリアの空き家をシェアハウスとして有効活用する可能性を感じている」と話す。
ガイアックスの上田祐司社長は「巻組の強みは、自社運営を見越した空き家の仕入れと、内製化されたローコスト改修のノウハウだ。コミュニティーの形成を重視し入居者満足度を上げる考え方にも共感した」と語る。
巻組
宮城県石巻市
渡邊享子社長(33)
ガイアックス
東京都千代田区
上田祐司社長(46)
(6月21日2面に掲載)
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