家主業の事業承継を経験者オーナーが語る 前編
法律・制度改正|2021年09月18日
事業承継のポイントは、土地をなるべく分割しない、税金対策、承継後の家業再建など多岐にわたる。承継は生きている間の〝相続〟である。家ごとに正解は異なるが、財産を守りたいという目的は同じだ。今回は、実際に承継し、賃貸業を発展させているリアルなケースを取材して得られたエッセンスを紹介する。
法人立ち上げ節税と平和な相続を実現
きちんと報酬を支払った策で実現するべし
石塚恭章オーナー(新潟市)は、自身が設立した会社で父の所有する賃貸マンションを買い取り、個人資産を法人に移す形で事業承継を実現した。このアイデアは顧問弁護士から紹介された税理士が考え抜いたものだという。石塚オーナーは、「有益な解決策を得るためには、専門家にきちんと対価を払うことが大切だった」と振り返る。